平塚市・秦野市・伊勢原市・大磯町・二宮町を所管する県平塚土木事務所の所長に就任した 久保 徹さん 平塚市出身 59歳
全力プレー貫くリーダー
○…県道や国道、河川の護岸に堤防・海岸・港湾・公園まで、生活の根幹をなす社会インフラの整備や管理を担っている県平塚土木事務所。およそ100人の職員を率いる舵取り役は「コロナ禍とはいえ、秩序ある安心のまちづくりに待ったなし。皆が住みよいまちを『創る』『守る』を心がけてほしい」と着任時に訓示した。
○…平塚市生まれ。父の影響で小学生の頃からサッカーを始め、日暮れまでボールを追いかける毎日を過ごした。湘南高校に在学中、「トンネルや橋、道路…そうした大きなものを造る仕事に将来携わりたい」と考え、卒業後は早稲田大学の土木工学科に進んだ。勉学に勤しむ一方、大学公認の運動部「理工サッカー部」で競技を続行。23歳で県の採用試験に合格後は職員有志からなる「県庁サッカー部」に所属、冷めることのないサッカー熱は職場でも話題となった。
○…県職員として働き始めて37年、昼休みを利用したランニングを欠かさず続けてきた。厚木土木事務所や横須賀土木事務所などで所長を歴任したここ6年あまりは、毎朝7時45分に出社し、所長室で筋力トレーニングを行ってきた。「タバコはしない。コロナ禍で飲み会もしなくなった」。人一倍に健康に留意する理由は、やはりサッカー。現在はクラブの部長を務め、50歳以上の職員で構成されるチーム「フェニックス」(不死鳥)で不動のディフェンダーとして活躍する。
○…定年を1年後に控え、「最後の最後まで『社会の役に立つ』ということに向き合いつつ、これまでの経験を後進に託していきたい」と前を向く。「80歳代になってもサッカーを続けたい」と語るリーダーは、試合終了のホイッスルまで全力プレーを貫く。
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