65歳以上を対象にした新型コロナウイルスのワクチン集団接種が、大磯町と二宮町で5月23日、中井町は足柄上郡5町の共同で19日から始まった。早期の接種完了に向けて、地域の医師会などとの調整が続けられている。
集団接種の初日、会場となった大磯町立国府小学校体育館では363人、二宮町の生涯学習センターラディアンでは198人が1回目のワクチン接種を受けた。65歳以上の高齢者は大磯町に約1万1500人、二宮町に約1万人、中井町に約3350人いる。政府は65歳以上の接種を7月末までに完了させたい意向を表明しているが、大磯町と中井町は「7月末までの完了に向けて調整中」とし、現時点では8月末を見込む二宮町も「少しでも早く、多くの人が受けられるよう調整を進めていく」と話す。医療機関で行う個別接種も順次始まっているが、対象を定期通院者に限っていたり、現時点でのワクチンの供給予定分に達したため予約を一時的に休止しているところもある。大磯町では「ワクチンの確保はできており全員が受けられる。7月以降も接種はできるので安心してほしい」と呼びかける。なお64歳以下への通知については「現時点では未定。混乱を避けるためにも、65歳以上の接種完了にめどがついてからになるだろう」と話す。
一旦接種できる状態にしたワクチンは、余っても後日に使い回すことができない。貴重なワクチンの廃棄を防ぐため、各町では集団接種当日のキャンセル対策にも知恵を絞る。大磯町はまだ未接種の医療・福祉関係者から希望を募り、二宮町は事前にキャンセル待ちの希望をはがきで受け付けて、キャンセルがあり次第85歳以上から順番に連絡する。中井町もコールセンターでキャンセル待ちを受け付けて、連絡リストを作成している。
ワクチン接種コールセンターは大磯町【電話】0120・616・245、二宮町【電話】0570・00・3640、足柄上郡【電話】0570・200・689
大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|