神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

大磯町で初の個展を開いている 前田 有加里さん 鎌倉市在住 40歳

公開:2021年6月25日

  • X
  • LINE
  • hatena

心なごませる日本画

 ○…とげとげしくない。手のひらで包みたくなるようなサボテンのいとおしさ。タンポポやスミレ、稲穂、蓮の葉とカエル、果実などを描いた日本画に気持ちが安らぐ。ギャラリーさざれ石で7月5日まで個展を開いている。照ヶ崎海岸に飛来するアオバトの作品も発表。植物を中心に制作し、鳥を題材にしたのは初めて。平穏な日常が戻ってほしいという祈りも込めた。「目や表情がある生き物の制作は奥が深い。これを機に新しいお題に挑戦していきたい」と語る。

 ○…金沢市で生まれ育つ。幼稚園の帰り道、兼六園に隣接する美術館をたびたび訪れ、古美術や伝統工芸品、現代アートに親しんだ。「母に『どの絵が好き』と聞かれましたが、後でチーズケーキを食べさせてもらえることが一番の関心事でした」と笑顔で振り返る。絵画教室に通い、図画工作の教科書に載っていた東山魁夷の桜の絵に惹かれる小学生だった。

 ○…画家で食べていくのは難しいと思いつつ、高校では弓道に打ち込んだ。それでも学校にあった合歓(ねむ)の木の花をいつか日本画に描きたいと、京都造形芸術大学へ進学。合歓の花の卒業制作買い上げが、画業への道を決意させた。京都や金沢、銀座などで個展を開催。あるとき展示会で女性が1日目に白菊の作品を、翌日に鮮やかな花の絵を買い求めた。伴侶の命日と女性の誕生日だった。「人の心や人生にそっと寄り添えるような作品が描けたらうれしい」

 ○…3年前、加賀藩前田家の菩提寺である宝円寺の襖絵を手掛けた。前田家の梅鉢紋に由来する紅梅と白梅。寒さの中で開花する梅と、厳しい修行に耐える僧侶のイメージを重ねたという。茶道を嗜み、40歳を機に古都・鎌倉へ移り住んだ。新しい境地の幕開け。

大磯・二宮・中井版の人物風土記最新6

一條 裕喜(ひろよし)さん

第91代大磯警察署長に3月19日に就任した

一條 裕喜(ひろよし)さん

大磯町在住 54歳

4月26日

沖山 奈美さん

インドの手仕事を取り入れた服飾ブランド「maNika」責任者の

沖山 奈美さん

大磯町在住 45歳

4月19日

小澤 恵里さん

総合型地域スポーツクラブ「さとまちのみりょく」代表の

小澤 恵里さん

中井町在住 31歳

4月12日

永野 亮比己(あきひこ)さん(本名:永野亮彦)

バレエダンサーでミュージカル俳優の

永野 亮比己(あきひこ)さん(本名:永野亮彦)

平塚市出身 38歳

4月5日

大塚 正夫さん

昨年12月、瑞宝双光章を受章した、大磯小学校、国府小学校元校長の

大塚 正夫さん

小田原市南鴨宮在住 88歳

3月29日

重原 聡さん

湘南デンタルケアークリニックを運営する医療法人社団悠星の理事長を務める

重原 聡さん

二宮町在勤 63歳

3月22日

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook