相模湾沿いの4市町がまちの魅力を紹介するオンライン移住セミナーが、7月3日に行われた。大磯町と二宮町が参加し、町職員と移住経験者が「海と山の自然があり、のびのびと子育てができる」などとアピールした。
大磯町からは昨年9月に「ふるさと回帰支援センター大磯」を設立した一般社団法人海鈴(かりん)大磯代表理事の富山昇さんがゲストスピーカーとして登場。移住希望者への情報提供や空き家を活用したお試し移住ができる住居の開設準備など、移住・定住促進に向けた取り組みについて説明した。
富山さんとともにコミュニティの案内人を買って出る有志グループ「磯人(いそじん)」の仲間も中継会場の町役場に集まった。7年半前に夫の転勤で移住し、豆と雑穀の店を営む庄子詩子さんは、そのひとり。「小さいまちならではのコラボレーションでお祭りなどにも出店する。大磯は店を開きたい人にぴったり。自然と地域の人に囲まれて子育てができる」と話した。
イラストレーターでギャラリーカフェを経営するたかしまてつをさんは、移住して丸5年。商工会と消防団に加わり、地域の伝統行事やボランティア活動にも積極的に参加していることを語った。「人とのふれあいを感じられるまち。大磯生活を満喫している」とカメラに笑顔を向けた。
二宮町からも先輩移住者の声を届けようと、3家族がまちの良さを伝えた。朝市や東大果樹園跡地でのイベントの様子などまちを紹介する動画も流し、「町内はのどかな雰囲気。子どもたちが虫採りや畑仕事を体験でき、生きる力を伸ばせる」「二宮の海は独特の青さがあり、静か」「賃貸も販売も不動産価格が手ごろ」などと述べた。
県が移住セミナーを主催。2町のほかに三浦市と茅ヶ崎市が参加した。教育環境や他市町にはない特徴などに関する質問に、「地域の人々の見守り協力によって始業前の子どもの居場所を設けている」(大磯町)、「中学校まで温かい給食が食べられる」(二宮町)、「一次産業が盛んで食が豊富」(三浦市)、「ホノルル市と姉妹都市協定を結んでいる」(茅ヶ崎市)などと答えた。
「顔を見せて話し掛け、まちを知ってもらうことができた。今後も移住・定住促進の取り組みを進めていきたい」とセミナー初参加の大磯町の担当者。二宮町は毎月第3土曜日にオンライン移住相談会を行っている。
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