大磯港ビジターバースに7月14日、ヨットで本州一周の一人旅に挑戦している町清二さん(72)の「ひまわり号」(30フィート)が寄港した。
4月28日に母港の佐世保を出航した町さんは、本州を日本海側から時計回りに航行して一周する船旅の途中。この日は早朝4時頃に千葉県の千倉港を出港し、午後2時30分頃に大磯港に到着。近隣在住のヨット仲間が出迎えて係船を手伝った。
東京五輪の開催で江の島へ入港できないため、今年4月に完成したばかりの大磯港ビジターバースに寄ることにした。
定年を機に挑戦
冒険好きの町さんは、これまでもヨットで日本一周や徒歩で日本縦断、自転車でイタリアやドイツなどを旅している。学生時代は神戸大学ヨット部に所属し、会社勤めをしてからもハワイのレースに出るなどヨットを続けてきた。60歳で定年を迎えた時「人生のカウントダウンが始まっている。体力・気力がある間に、やりたいことをやろう」と、以前からあこがれがあった旅を始めた。
危険な目に遭うこともある。今回も濃霧や強い風雨で元来た港へ戻ったり、5mに及ぶ高波を必死の操船で乗り切ったこともあった。「旅の間は常に明日の心配があるが、計画通りに旅を終えた時に何とも言えない達成感がある。好きなんだろうね」とはにかむように笑った。
この日は自宅のある藤沢に帰宅し、2日後に出航。下田から紀伊半島、瀬戸内海、下関を通り、8月下旬には佐世保にゴールする計画。次の冒険について尋ねると「コロナが落ち着いたら、また自転車でスペインからポルトガルを巡りたい」と生き生きと語った。
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