7月初めに降った大雨の影響により吾妻山公園で発生した土砂崩れについて、二宮町はお盆あたりまでに土砂流出を防ぐための応急工事を行い、園路の復旧方法などを検討していく方針を固めた。7月21日に開かれた町議会全員協議会で報告した。
土砂崩れが起きたのはローラーすべり台の降り口がある南側。公園内を散策することはできるが、現場付近から吾妻神社に至る園路の一部が通行止めになり、ローラーすべり台の利用を休止している。町は全国防災協会から災害復旧技術専門家の派遣とアドバイスを受け、地質調査の必要性や工事手法、費用などを検討し、園路を元に戻す工事を段階的に進めていく考え。
町内では、内原跨線橋から二宮駅北側の臨時自転車置き場付近までの町道へ、住宅地の裏山から土砂が流出して冠水する被害も生じた。町によると、吾妻山公園で崩れた土砂がふもとの町道にまで達していたかどうかや、土砂崩れが起きた原因について「現時点では不明だが、町道復旧作業で約500㎥の土砂を撤去した」という。報告を受けた議員からは「台風シーズンの到来に備えてできるだけ早い対応を講じてほしい」と要望があった。
応急工事として吾妻山公園に土のうを設置する工事、「ふるさとの家」西側に位置する山の土砂崩れで被害が及んだ町道の浚渫と復旧工事に災害対策基金からそれぞれ2000万円を充てる。
7月15日には、池田東一郎県議会議員が県職員と吾妻山公園の土砂崩れ現場を視察した。町職員も立ち会った。県は1993年に吾妻山の治山工事を行っている。
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