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夏本番 熱中症に注意を 救急搬送者数が増加傾向

社会

公開:2021年7月30日

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大磯・二宮・中井町の熱中症による救急搬送者数(7月25日時点)
大磯・二宮・中井町の熱中症による救急搬送者数(7月25日時点)

 梅雨明け前後から最高気温30℃を超える暑い日が続く今夏、大磯・二宮・中井町を管轄する各消防本部では熱中症による救急搬送件数が増え始めたことから、管内に注意と対策を呼びかけている。

小児と高齢者が多数占める

 4連休を終えた7月25日時点までの熱中症による救急搬送者数は大磯町が6人(昨年同時期は3人)、二宮町が2人(同2人)、中井町が2人(同1人)で、大磯町と中井町で昨年より倍増している。3町を合計した10人の内訳は、男性4人・女性6人、世代別では小児が全体の5割、65歳以上の高齢者が4割と大多数を占めた。症状の程度別では重症1人、中等症3人、軽傷6人で死者は出ていない。今夏初の熱中症による救急搬送は大磯町が6月8日、二宮町が6月10日、中井町が7月19日だった。

 発生事例としては、炎天下のなかで水分をほとんどとらずに活動していたケースや、運動中に頭痛や吐き気をもよおしたものなどがあった。大磯町消防本部では「こまめに水分をとっていると思っていても、足りていないことが多い。またスポーツドリンクや塩飴などで塩分も同時に補給してほしい」と話し、感染症対策のためのマスク着用についても「炎天下でのマスクの着用は熱中症のリスクが高まる。人との距離が2m以上確保できている場合は、マスクを外して適宜休憩をとるなどの予防を」とアドバイスする。

屋内でも油断大敵

 熱中症は高温多湿な環境に長時間いることで体温調節機能が正常に働かなくなり、体内に熱がこもった状態。めまいや立ちくらみ、頭痛、吐き気、虚脱感、こむら返りなどが初期症状としてみられ、重度になると意識を失うこともある。炎天下の屋外で活動中に発症するイメージが強いが、締め切った屋内などでも発症する。今夏も高齢女性が屋内で横になっていたところ脱力感を発症し、救急搬送されたケースがあった。神奈川版緊急事態宣言の発出で、自宅で過ごす日が多くなる今夏はとくに警戒が必要だ。中井町を含む2市5町を管轄する小田原市消防本部は「室内ではクーラーを使用して、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけてほしい」と語り、重症化した場合の症状について「受け答えや会話が急におかしくなった、けいれんを起こしているなどの普段と違う症状があれば、迷わず119番通報を」と周囲にも気を配ることを求めている。

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