県立大磯城山公園内にある大磯町郷土資料館の来館者数が、7月31日に100万人を達成した。1988(昭和63)年10月の開館から32年と9カ月。記念すべき100万人目の来館者には、町から記念品が贈られた。
100万人目の来館者となったのは、東京都国分寺市在住の菅沼宏さん(61)。この日は妻の裕子さん(53)とアオバトを観察しに照ヶ崎海岸へ出かけた後、同館へ立ち寄った。入館後、同館職員から来館100万人目と告げられた際は「何のことかわからず、キョトンとしてしまった」という。記念品として、大磯駅前にある国登録有形文化財の洋館レストラン「大磯迎賓舘」の食事券と、郷土資料館が作成した企画展の展示図録6冊セットが中崎久雄町長から手渡された。菅沼さんは「大磯の歴史や自然が好きで、御船祭や高麗山の散策などに来ている。城山公園はお気に入りの場所なので、また夫婦で訪れたい」と話した。
自然・歴史を後世に
同館は、1988年に町が総事業費約7億円をかけて建設。建物は、かつてこの場所にあった三井家の別荘「城山荘」の外観をモチーフにしている。「湘南の丘陵と海」をテーマに、地域の考古・歴史・民俗・自然に関する資料を収集・公開。2003年に来館者数50万人を達成し、16年にリニューアル工事を行った。昨年から今年にかけては新型コロナ対策のためやむなく臨時休館をした期間もあったが、開館9143日目に100万人達成となった。中崎町長は「大磯の誇りとなる施設の一つ。維持や発信に努め、後世に残していきたい」と語った。
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