世界各国の子どもから絵画を募る「第21回カナガワビエンナーレ国際児童画展」で、大磯町の古川有記君(聖ステパノ学園中学校3年)の作品「恐怖の牛」が独立行政法人国際交流基金理事長賞、釼持良太君(国府小学校2年)の「きゅうしょく とうばん」が公益財団法人日本国際連合協会会長賞に輝いた。
絵画を通じて世界の子どもたちの夢と創造力を育み、お互いの生活や文化を理解し合おうと、神奈川県の主催で1981年から隔年で開催されているコンクール。今回は世界58の国と地域、神奈川県内、全国の外国人学校から集まった約8000点の応募作品の中から大賞(3点)、外務大臣賞(1点)、総務大臣賞(1点)、特別賞(48点)、カナガワ賞(467点)の520点が入賞した。
個性輝く
動物好きの古川君は、極彩色に彩られた水牛の迫力ある姿をクレパスと水彩で描いた。図鑑で見た水牛の雄々しさに惹かれ題材としたが「そのまま描いても単色で面白くない。架空なのだから自由に描こう」と思いつくままに色を載せた。筆が乗り、過去最短の4時間で完成。絵から受ける印象からタイトルを付けたという。「良い絵が描けたが、入賞するとは思っていなかった。これから自分らしい絵を探すための手応えにしたい」と喜ぶ。小5から秦野の絵画教室に通い、将来は画家を志す古川君。「高校では美術部に入り、本格的に油絵を始めて、ゴッホのように力強い作品を描きたい」と話す。
剱持君は、学校で一番好きな給食の時間をクレヨンと絵の具で描いた。給食当番でスープをよそう自分の背景に、色とりどりのランドセルが並んでいる。「色をたくさん使いたい」と色選びや配色にこだわったという。受賞後は「みんなから褒められて、うれしかった」とはにかむ。4歳から大磯の絵画教室に通っている剱持君。新幹線の運転手や建築・設計士など将来の夢は色々あるが「様々な経験を通じて、感性豊かに育ってくれれば」と両親は温かく見守っている。
なおカナガワ賞には、中井町の石渡柚紀子さん(中井中学校1年)の作品「日本の花」も選ばれている。
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