二宮町議会は第3回定例会最終日の9月28日に本会議を開き、2020年度一般会計歳入歳出決算を賛成少数で不認定とした。東大果樹園跡地活用事業などの予算の使い方や委託業務の管理などを問題視した。
会期中4日間の審査を行った決算審査特別委員会は、一般会計決算を否決。本会議では委員長報告に続き、議員8人が討論した。反対の立場の議員たちは、町立体育館と町民運動場の管理委託や間借り状態にある学童保育所の委託運営、ウッドチップセンターの過積載搬出などを反対理由にあげた。「予算の使い方が全町民に公平なサービス向上になるような事業展開が必要」「各部署の予算に不用枠が多く、期中・期末に多額の基金を積み上げている」「予算執行が町民の生活と要望にそぐわない」などと意見を述べた。
賛成する議員は、学校休校を受けた学童保育の延長利用や町独自の事業者支援などの新型コロナ対策、新庁舎建設町民ワークショップの開催などを評価した。
一般会計決算の認定に関する議案は採決の結果、3対9の賛成少数で否決。4つの特別会計決算の認定は可決した。
町立体育館と町民運動場の管理委託をめぐっては、6月の定例会で町が両施設の管理を民間委託から町直営に切り替えるため、補正予算案を提出。議会は「費用対効果が十分に検証されていない」などとして町の予算案を修正した。町は今定例会に委託料減額などを追加した補正予算を再び提出し、可決された。
なお、決算が不認定になっても執行済みの予算の効力に影響はない。
大磯 選挙の同日実施へ陳情採択
大磯町議会9月定例会は、21年度一般会計補正予算など17の議案と意見書を可決・認定して9月30日に閉会した。20年度一般会計歳入歳出決算については、1議員が欠席して6対6の可否同数となり、竹内恵美子議長の裁決で認定となった。
また、町長選挙と町議会議員選挙を同じ日に実施することを求める2件の陳情を採択した。1954年の大磯町と国府町の合併により、町長選から約7カ月後に町議選が行われてきた。両選挙を同時に実施することで、低下傾向にある投票率の向上や選挙費用の削減が期待される。町の試算によると、約620万円の削減が見込めるという。
同じ選挙日程へ移行するには、町長選の期日に合わせて町議会が解散するか、町議選に合わせて町長が退職し、次の町長選に立候補しない方法が考えられるといわれる。
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