シェアキッチンを通じて、地域コミュニティの醸成に取り組む 府川 龍三さん 大磯町在住 41歳
故郷に集いの空間を
○…時間単位で利用できるレンタルシェアキッチンを運営。「料理に慣れた人だけでなく、興味はあるけれど踏み出せない人のサポートや利用者同士が交流できる集いの場にしたい」。目指すは『人の集まる空間に、おいしい楽しいがたくさん集まるお店』だ。
○…大磯で生まれ育ち中学はサッカー、高校ではラグビーに汗を流した。大学を卒業後は流通業界を経て文具メーカーで営業や商品企画に携わり「お客さんが喜んでくれるものを作って、売る楽しさ」に目覚めた。10年後にキャラクターデザインや雑貨・文具の企画販売などを手掛ける会社に移り、現在も勤める。
○…以前から「生まれ育った町に多くの人が集まり、趣味や夢を叶えられる場所を作りたい」という思いを抱いていた。会社の新規事業として大阪で焼き菓子店の立ち上げに携わり、内装まで自分たちで行ったノウハウを生かして、故郷で焼き菓子とパンの製造販売をする店舗とシェアキッチンを始めた。本業もあり多忙だが、パン作りや料理教室などを担うスタッフの佐々木香織さんがいるため心配はないという。国産バターを使用した可愛らしくておいしいパンや焼き菓子が人気。
○…店舗の改装は、奥さんや4人の子どもも手伝ってくれたそう。学生の頃にバックパッカーとして海外を巡った際に、途上国で目にした生き生きとした人々の姿に感銘を受け「子どもたちには、人から楽しさを与えられるのではなく、見出せる子になってほしい」と家族と過ごす時間を大切にしている。休日には手づくり料理を振る舞うこともあり、母直伝のエビチリが一番人気。キャラクターを扱う職業柄、映画やアニメを見るようになった。「今では入浴中も観るほど楽しんでいる」と快活に笑った。
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3月29日