二宮町の役場庁舎建設と二宮駅周辺の公共施設再編について考えるワークショップの最終回(全3回)が、町民センターで11月3日に開催された。町民16人が参加し、意見を交換。「既存施設を活用して箱物を造らない工夫を」「もう1年、議論に時間をかけるべき」「新庁舎に反対ではないが、まちづくり全体の見通しがない中で庁舎を先行させるのは疑問」などという意見が出た。
また、「ラディアン周辺の広い空間を維持したい」「将来、子どもが町役場で働きたいと思えるように、働きやすい職場環境が必要」との発言があった。村田邦子町長や渡辺康司副町長も耳を傾けた。
3回目の討議では、新庁舎の建設候補地である第一駐車場や果樹公園を含むラディアン周辺地区をどのような空間として活用していくかがテーマに設定されていた。しかし、参加者からは新庁舎・駅周辺施設再編計画の進め方や新庁舎の浸水対策、財政負担への心配などに関する様々な声が寄せられた。
ワークショップで町は、ラディアン周辺地区と駅周辺地区の拠点イメージについて全体図案を示し、説明。図書館や花の丘公園などの文化施設・自然があるラディアン周辺を「町民の日常的な居場所にふさわしいエリア」と位置づけた。駅周辺においては、二宮小学校体育館や町民センター、武道館などの機能を入れた駅前複合施設を整備。小中一貫教育校の設置計画と合わせて検討していく考えを述べた。
前回のワークショップでラディアン・駅周辺地区それぞれの方向性と役割について出された意見をふまえ、保健センターを新庁舎に集約することや、町民も来訪者も憩える駅前交流空間を創出する案などが全体図案に追加された。
町は今後、(仮称)新庁舎・駅周辺公共施設再編計画案をまとめ、議会への報告や計画案に対するパブリックコメント(意見募集)の実施を経て、今年度内に計画を策定する予定。
大磯・二宮・中井版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|