大磯左義長保存会は11月23日に役員会を開き、来年1月の開催に向けて検討を進めていた「大磯の左義長」の中止を決定した。今年に続き2年連続。現在は沈静化している新型コロナの年明けの状況が読めないことや、町内外から訪れる不特定多数の来場者を規制しきれないことなどから苦渋の決断を下した。
大磯の左義長は、大磯北浜海岸沿いの下町9地区で小正月に行われてきた道祖神の火祭り。海岸にわらや各地区から集めた正月飾りなどを積み上げて高さ7〜8メートルの「サイト」を作り、1年の家内安全や無病息災を願って一斉に火をつける。江戸時代から400年にわたり続く祭りで、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。
保存会ではサイトの材料となるわらや松の調達などの準備を進めていたが、この日の協議で「時期尚早」という意見が大勢を占めたことから中止を決定した。二梃木政義会長は「もう1年我慢して、次こそは皆が同じ方向を向いて安心して開催できることを願っている」と語った。
正月飾りなどは自治会ごとに回収し後日、保存会がまとめてお焚き上げを行う。また「一番息子」や「オカリコ」など祭り前の伝統行事も中止するが「各地区の道祖神を提灯で飾って明かりを灯し、地元住民がお参りだけでもできるようにしていきたい」と保存会。
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