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二宮の有志 旧友との再会を応援 1年越し成人式開催へ

社会

公開:2021年12月17日

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「一年遅れの成人式inにのみや」のチラシを手にする実行委員長の能勢さん
「一年遅れの成人式inにのみや」のチラシを手にする実行委員長の能勢さん

 コロナ禍で今年の成人式が中止になってしまった二宮町の若者と支援者が、1年遅れの成人式を開こうと奮闘している。未来を担う若者の門出にエールを届けたいと、資金集めにクラウドファンディングも開始した。

 代替イベントを企画したのは、令和3年度成人祝賀会エール実行委員会。今年の新成人の能勢純奈さん(21)が実行委員長を務め、町議会議員3人が委員を引き受けた。能勢さんは他の町議会議員や県議会議員などにも協力を得て、町内の事業所や商店、団体を訪問。催しの趣旨を説明し、協賛者集めや運営準備に奔走する。

 「隣町も大きな市も開催するのに、なぜ私たちは中止なの」。年明け早々に式典の中止が決まり、成人祝賀会実行委員会の副委員長だった能勢さんは驚きと悲しみでいっぱいになったという。近所に住む小笠原陶子議員に相談すると、議員有志が式典の会場開催中止を再検討するよう町長へ要望書を提出した。

 「一生に一度の成人式を楽しみにしていた」という同級生たちの声も町へ届き、8月に集いの場が設けられることになった。しかし、緊急事態宣言が発令。仲間と再会する機会を再び失った。

 能勢さんは「コロナだから仕方ないで終わっていいのだろうか」と自問。看護学校や就職活動で時間がとれない元実行委員たちと連絡を取り、地域の人々の後押しを受けながら代替イベントの開催へ行動。大磯町の成人式で着くずれを直すボランティアをしている田中初枝きもの教室の田中さんたちが着付けを手伝い、星槎グループは日本一に輝いた創作和太鼓演奏集団「打鼓音」の派遣を快諾してくれた。

 「同級生たちの気持ち、私たちを応援してくれる大人たちの思いをイベントで形にしたい。これを機に、二宮町がもっと温かいまちになるよう、世代を超えた人とのつながりや思いやりの循環ができれば嬉しい」と能勢さんは話す。

 1年遅れの成人式はラディアンホールで1月8日(土)午後2時30分から4時まで。服装は自由。

目標25万円

 クラウドファンディングで1月7日まで資金を募る。目標金額25万円。会場使用料や同町の公式キャラクター「ニーノとミーヤ」のパネル製作費、着付けや撮影、演奏の協力者への謝礼などに充てる計画だ。出資者には「ニーノとミーヤ」の缶バッジや当日の参加権などでお礼をする。

 準備を手伝う同級生やボランティア、くじ引きの景品も募集中。実行委員の議員らは「二宮で育った彼らに旧友との再会の時を送り、力をつけてもらいたい。社会の一員として自分らしく歩んでいけるよう、エールを送りたい」と賛同を呼びかけている。詳細は実行委員会サイト。【URL】https://ninomiya-seijinshiki2022.crayonsite.info/

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