大地震が発生したときに様々な避難者が集まることを想定した二宮町の広域避難所運営研修が、二宮小学校体育館で先頃行われた。地区長や民生委員児童委員、学校関係者、町職員など約100人が参加。避難所運営ゲーム(HUG)で避難者の受け入れや対応方法について図上訓練した。
12グループに分かれた参加者は、避難所となる町立体育館や学校体育館の平面図を広げ、受け付けや発熱者用の隔離場所などをどこに設置するかを決めた。「92歳認知症」「37・7度の熱がある」「盲導犬と一緒」などと避難者の情報が書かれたカードを進行役が読み上げ、プレーヤーは避難者の属性を考慮して割り振りを判断。1人分のスペースに見立てたそのカードを図面の中で適切と考えた位置に並べた。
ゲームでは「車で帰宅途中の人が休ませてほしいと来た」「列に割り込む人がいる」といった要望や出来事も生じ、「地区外の人も受け入れる」「若い人に手伝いを頼もう」などと一つひとつの解決策を探った。
「避難所運営は司令塔の役割が非常に大事。体力と精神力がいるので、何人かでやらなければ」と参加者。講師を務めた東京経済大学の吉井博明名誉教授は「避難所の管理運営はそれぞれの地域で担う必要がある。多様な避難者と場面を想定し、対応力をつけるためにマニュアルを読み直し、実働訓練を重ねてほしい」と助言した。
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