大磯町女性職員で初の参事(部長級)を務める 植地 直子さん 平塚市在住 50歳
後進のための道を切り開く
○…4月1日付で町民福祉部参事(町民活動支援担当)に就任。大磯町史上、女性職員初の参事職(部長級)に抜擢された。女性の活躍の場が広がる中、町の女性管理職登用の遅れは以前から指摘されていた問題。それだけに今回、町から寄せられている期待にプレッシャーもかかるが「後に続く女性職員が安心してキャリアアップに臨めるようなモデルとなり、将来的に誰もが前向きに行政の仕事に取り組めるような環境づくりができれば」と目標を掲げた。
○…昨年度までの町民課長兼国府支所長も続投。「これまでの仕事に決裁権が加わっただけ」とほほ笑むが、その業務は町民協働・男女共同参画・防犯・交通安全など多岐にわたる。「世の中の変化にあわせて今ある制度を改善し、行政と町民が力を合わせて、より住みよい町にしていくための窓口。小さな声の中にもあるキラリと光る意見を吸い上げ、まちづくりに生かしていきたい」
○…平塚市出身。小学生の時に通った英会話教室をきっかけに語学に目覚め、高校も英語、第二外国語が必修の進学校を選んだ。大学卒業時に就職氷河期に直面し、苦戦しながらも大磯町役場に入庁。様々な部署を経験した中で最も長く務め、印象に残っているのが福祉部門だ。独居高齢者が誰にも助けを求められないまま亡くなった辛い現実を目の当たりにして「行政として何ができるのか」を真剣に考えた。
○…スーパーで買い物後、乗ってきた車を忘れて歩いて帰ったことがあるなど私生活ではうっかりした一面も。「仕事では出さないように気を付けています」とはにかむ。「身に付かなかったものもある」と謙遜するが、これまでに5カ国語を学んだ。海外旅行で役立てるためにも一日も早いコロナの収束を願う。
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3月29日