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部活動の二宮モデル探る 地域移行へ課題検証

コミュニティ教育

公開:2022年4月8日

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フットサルを楽しむ生徒(二宮中学校提供)
フットサルを楽しむ生徒(二宮中学校提供)

 休日の部活動を2023年度から段階的に地元の団体などへ委ねる地域移行に向けて、二宮町で実証実験が行われた。地域密着型スポーツクラブのラビッツクラブ湘南二宮が、町立中学校生徒にフットサルを指導。このほど結果報告がまとまり、部活動に対価を支払う受益者負担への理解や事業としての採算性などの課題が示された。

 「大磯町の中学校と合同チームを組んだり、他校は合同チームを解消できても自校は単独で試合に出られなかったりする部活動がある」。部員不足についてそう説明するのは、同クラブ代表の小林等さん。背景に少子化があり、競技経験がなくて指導にあたっている教員が少なくないことや、長時間労働による教員の過度な負担も部活動の現状と課題だという。

 文部科学省が打ち出した地域移行は、持続可能な部活動と学校の働き方改革の実現がねらい。地域のスポーツクラブや文化団体、企業などが学校に代わる受け皿となることが期待されている。

 二宮町での実証実験は部活動を担うスポーツクラブの創出と地域活性化を目指したもので、経済産業省が進める「未来のブカツ」事業に採択された。JTBが事業主体となり、同クラブが指導者を派遣。町教育委員会が協力した。二宮中学校体育館で昨年12月から今年1月までの日曜日にフットサルを7回実施し、二宮中と二宮西中の生徒延べ29人が参加した。

 生徒アンケートではフットサルの感想として8割が「満足」と回答。「またやりたい」「習ったことを部活(サッカー)に生かしたい」などと意見があった。地域移行については教員の66・7%が「賛成」、「反対」はなかった。

 実証実験では町教委や学校、企業・団体などへの聞き取りと検討会も行い、受益者負担や事業運営のための資金調達、指導人材の確保などの課題が抽出された。小林さんは「他種目団体とも連携して二宮モデルを構築したい」と話す。

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