大磯でお茶の栽培や普及に取り組む 高野 幸代さん 大磯町大磯在住 46歳
お茶に込める地元愛
○…海外のおすすめの紅茶や自園の和紅茶などを扱うネットショップを運営。昨年から大磯で畑を借りて茶の栽培を始めた。茶の兼業農家でもある夫の裕一さんと二人三脚での新たな挑戦。「結婚を機に大磯に住んで自然や歴史、人の温かさが大好きになった。大磯でおいしいお茶を育てて、皆さんに飲んでもらいたい」。鴫立庵でお茶の講座やお茶会を開くなど普及活動にも取り組む。
○…意外にも生家はコーヒー党。大学を卒業するまで紅茶は市販のティーバッグを飲む程度だったという。カフェ経営を志し勉強をしている時にスリランカ産の紅茶に出会い「こんなにおいしいものなのか」と感激。現地の茶園見学ツアーに参加するほど夢中になった。紅茶専門店で働いた後、両親も住む札幌で自分の店を開業。世界の紅茶でアフタヌーンティーが楽しめる人気店だったが、建物の老朽化などで8年で閉店。今後について悩んでいる時に耳の手術で入院し、一時的な味覚障害も発症。心身共につらい時に遠く神奈川からこまめにメッセージを送って心の支えになってくれたのが、以前お茶のイベントで知り合った裕一さんだった。
○…結婚を機に大磯へ。小路を散策したり、海を眺めながらお茶を楽しんだりとすっかり気に入っている。「大磯をもっと知って、広めたい」とガイドボランティアにも登録、現在研修中だ。「たとえば吉田茂が飲んでいた紅茶はどこのものなのかなど、大磯の歴史とお茶をつなぐようなアプローチもしてみたい」と目を輝かせる。
○…コロナ前は夫婦で各地の茶園を巡った。新婚旅行先の台湾で、観光そっちのけで茶園やお茶の専門店を巡り、後から裕一さんに「研修旅行だった」とぼやかれたのも今では夫婦の笑い話。
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3月29日