中井町を含む県西2市8町を所管する神奈川県県西地域県政総合センター所長に就任した 荒井 範郎さん 横浜市在住 58歳
「地域の役に」初心を胸に
○…2市8町と本庁をつなぐ県西地域県政総合センターでの仕事は3年ぶり。「首長や商業、観光関係の方々に『ご無沙汰してます』って戻ってきた挨拶もようやくひと段落しました」と柔和な笑顔を見せる。コロナ禍がもたらした「つながりの希薄さ」は当時の副所長時代には無かった感覚。これをどう取り戻すのか、やりがいとプレッシャーを感じながらの日々を送る。
○…都内で生まれ、川崎で育った。中学から大学まで弓道に熱中し、高校ではインターハイにも出場した。大学卒業後、父親が営む町工場に勤めるも胸にあったのは「地域の人のために役に立ちたい」という真っ直ぐな思い。日中は手を油まみれにして作業を行いながら夜間勉強を続け、25歳で神奈川県に入庁した。防災や財政などに加え、全国知事会での業務など事務部門を中心に力を発揮。直近では県立病院機構の本部事務局長としてコロナ対策に奔走した。
○…集めた料理本を見ながら自宅キッチンに立つのが息抜き。「時間があれば妻と買い物に行ってからフライパンや包丁を握っています。今なら春キャベツを炒めたら美味しいかな」。小学生時代から趣味にする釣りは今でも年に数回は海に向かい「アジやシロギス、カツオくらいなら自分でおろします。機会があったら小田原の海にも行きたい」と意欲を見せる。
○…調整役から機関トップに立場は変わったが「地域のためになる仕事を」という思いは変わらない。「職員が100%の力を発揮できるようマネジメントし、自治体単独ではできない取り組みを広域的に手助けすることを考えたい」。県西の活力を失わせない、そんな思いで「自ら外に出て、今までとは違う視点で県西を考えていきたい」と前を向く。
|
|
|
|
|
|