大雨による浸水や土砂災害、地震など二宮町の災害に関する情報を迅速に受け取ることができるアプリの配信を、同町が5月から開始した。気象情報や避難所の開設状況などをスマートフォンで確認することができる。
防災アプリ「ハザードン」は、二宮町や気象庁が発表する警報や雨雲レーダーなどの気象、地震、土砂災害の危険度分布、避難行動などの情報がプッシュ通知で届くアプリ。防災行政無線で放送した内容を多言語による文字と音声で確認することができる。自分が今いる場所と近隣の避難所が地図に示され、開設状況や混雑具合、最大受け入れ可能人数、現在地から避難所までの距離なども分かる仕組み。
昨年更新された町のハザードマップを表示する機能も備えた。いざ避難しようとする際、避難経路に浸水や土砂災害の危険性、通行止めの箇所などがないかどうかを事前に確かめるのに役立つ。
親族から避難促す
また、最大5つの地域を通知設定することが可能で、全国どこからでも二宮町の防災情報を入手できる。スマートフォンやパソコンで情報を取得するのが困難な高齢者などのために、遠隔地に住む親族がアプリで同町の防災情報を得て、高齢者らへ電話で早めの避難を呼びかけるという活用方法も見込まれる。
避難所の状況や災害発生に関する情報、現場の様子が分かる画像などを町職員が投稿する。防災安全課では「二宮町に特化した災害時の情報をリアルタイムで共有できるよう、避難所の配置職員などを中心に情報の送受信訓練にも取り組んでいく」と話す。
固定電話で連絡
同町では防災情報をメールで配信するほか、ハザードエリア内に住んでいてメールやインターネットを使わない高齢者世帯や要配慮者へ固定電話またはファックスで災害時の緊急情報を伝えるサービスを行っている。
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