大磯・二宮・中井版 掲載号:2022年5月20日号 エリアトップへ

龍神に豊漁を祈願 大磯港で伝承される例祭

文化

掲載号:2022年5月20日号

  • LINE
  • hatena
八大龍宮神に手を合わせる漁師ら
八大龍宮神に手を合わせる漁師ら

 大磯港内にある八大龍宮神の社で、5月10日に地元漁師の豊漁と海上安全を祈願する例祭が執り行われた。漁師たちの間で長らく受け継がれ、現在は大磯二宮漁業協同組合の主催で1・5・10月の年3回行われている同祭だが、その内容や由来は参列者にも不明な点が多い。町の記録などから調査した。

 10日の例祭には同組合の小島拓組合長=人物風土記で紹介=ら地元漁師が参列し、神前に酒や野菜、果物、豆腐、この朝に大磯港で揚がったクロダイなどを供えた。高来神社の渡辺幸臣宮司が祝詞を挙げ、参列者による玉串奉奠などを行った後、小島組合長が清めた米と塩を海にまいて豊漁や海上安全を祈願した。小島組合長は「これで何事もなく安全に漁ができて、さらに豊漁になってくれればうれしい」と語った。

 式の後、参列者全員で豆腐を食べる慣例がある。これは人魚の肉を食べて不老長寿になったとされる八百比丘尼の伝説にあやかり、人魚の肉の代わりに豆腐を食べて長寿を願うというもの。同様の風習は「大磯の左義長」の際にもみられ、漁師町に浸透した逸話であることが垣間見える。

漁師の神様

 八大龍宮は「ハチダイリュウオウ」とも言い、漁師全体の神様。ご神体にシャチガミ(ウミヘビ)を祭っている。大磯町郷土資料館によれば、1998年刊行の大磯町編『大磯の民俗(二)』に八大龍宮に関する記述がある。以前は漁師町の3カ所(北下町・南下町・長者町)に祭られていたが、大磯港が完成した1973(昭和48)年に現在の位置に合祀された。祭日は1月10日で、かつては神楽堂を設置し、神楽師を招いて夕方から夜中まで神楽を奉納していた。夜7時頃までは神代神楽が厳かに演じられたが、中入り後は荒木又右衛門などの大衆演劇も催されたという。また93年9月発行の郷土資料館だよりでは、祭日に漁師が当番の家に集まり、木遣り唄や飲食をしながらご神体に大漁を祈るかつての様子を伝えている。なお江戸時代の絵図「東海道分間延絵図」(東京国立博物館蔵)にも、現在の港がある辺りに龍神が描かれている。

大磯・二宮・中井版のトップニュース最新6

歌声高らかに自作曲

二宮町の守屋さん

歌声高らかに自作曲 文化

ウクレレ国際大会2位

6月24日号

新区割り案 中郡分断

衆院選挙区

新区割り案 中郡分断 社会

二宮町は17区へ

6月24日号

県水質調査で判定「A」

大磯海水浴場

県水質調査で判定「A」 社会

海開きは7月3日

6月17日号

水道基本料金を免除

中井町

水道基本料金を免除 政治

生活支援などへ補正予算

6月17日号

ペッパーと「親切って何」

ペッパーと「親切って何」 教育

二宮町立一色小で道徳授業

6月10日号

安全性向上を先行承認

大磯駅前広場整備

安全性向上を先行承認 政治

修正後の予算案 町議会で可決

6月10日号

安心・安全な教育立国を目指す

小田原市出身・在住 井上よしゆき

https://inoue-yoshiyuki.jp/

参院選神奈川立候補予定者アンケ

神奈川県選挙区の立候補予定者にアンケートを実施。回答を政治の村サイトで公開中

https://seijinomura.townnews.co.jp/election/2022/sangiin-q.html

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月1日0:00更新

  • 3月11日0:00更新

  • 3月4日0:00更新

大磯・二宮・中井版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

大磯・二宮・中井版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2022年6月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook