環境について考える催し「エコフェスタにのみや」が、二宮町生涯学習センターラディアンで5月14日と15日に開かれた。町民団体と行政、事業者による環境保全活動の紹介やコンポスト講習会、リサイクル品バザー、環境落語などがあり、手回し発電機で鉄道模型を走らせるコーナーは子どもたちの人気を集めた。今年で17回目。
葛川をきれいにする会のブースでは、コオニヤンマのヤゴを捕獲するカワセミなど葛川で観察された生き物の写真、水槽に入ったヨシノボリやテナガエビを展示。川の清掃活動についてクイズ形式で紹介し、来場者が熱心に見学した。
「自然と共存へ」
15日にはラディアンホールでシンポジウムも開催された。JT生命誌研究館名誉館長の中村桂子さんが「私たち生きものの中の私」と題して基調講演。山水郷をテーマにした討論会では、湘南二宮・ふるさと炭焼き会ほか町民団体の代表と中村さん、エコフェスタに関連して実施された森づくりワークショップの参加者親子ら8人がパネリストとして登壇した。
山林整備や棚田再生、自然農法といった各団体の活動と、吾妻山の麓で田んぼに山水を引き込むための沢整備体験などについて説明。「土が傷み、雨が降っても山に水が浸み込まなくなった。人と自然の共存を取り戻したい」「手入れすることで山の景色が変わり、人との交流と居場所も生まれる」などと発言し、中学生は「今後も二宮町の自然と触れあえるワークショップに積極的に参加したい」と述べた。
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