中井町松本で、県西地域の特産品である梅の収穫が終盤を迎えた。小嶋吉治さんと幸枝さん夫妻の農園では、おもに梅酒や梅シロップに使われる品種「白加賀」の収穫が5月下旬に始まり、6月初旬からは梅干し用の「南高」と「十郎」の出荷に大忙し。傷をつけないよう、ひと粒ずつ丁寧に実をもぎ、変色や黒い斑点の有無などを確認してMサイズ以上のものを市場へ送り出している。作柄は例年並みに良好で豊作だという。
約30年前、価格が暴落したみかんに代わる農作物を栽培するため、吉治さんの父が梅の木を植えた。現在は消防の仕事を定年退職した吉治さんが農業に従事。30本以上の梅の木を管理し、約4トンの実を生産している。
日当たりを良くする夏の剪定と樹形を整える冬の剪定、施肥や下草刈り、春の摘果、収穫と、一年中いとまはないが、吉治さんは「毎年梅ができるのを待っているお客さんがいて、やりがいがある」と話す。幸枝さんも「愛情をかけて育てないと、いいものが作れませんから」と笑顔でうなずいた。
収穫は6月いっぱいごろまで。小嶋さんの梅は二宮町内のスーパーマーケット「わくわく広場」でも販売している。
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