風景写真の中で木目が雲や風、波の動きのように見えてくる不思議な魅力を持った木製のボード。大磯町在住の浅田順子さん=人物風土記で紹介=が制作している『WoodPhoto』は、木の板にあえて木目が透けるように写真をプリントした壁掛けインテリア作品。自宅で制作し、大磯市(いち)や県外のクラフト系イベント、ネットなどで販売しており、幅広い世代や性別から人気を呼んでいる。
大磯の風景も
使っているのは写真や紙に描かれた絵柄を木や布などに転写して装飾するデコパージュの技法。以前は一枚一枚手作業で転写していたが、指を酷使しすぎて指紋が消えかけたため現在はUVプリンタを活用している。それでも木の凹凸を減らし、きれいに転写するためのやすりがけなどの地道な作業は変わらない。「だからこそ、きれいに仕上がった時は嬉しい」と作品づくりを楽しむ。
写真は海や空などの自然、街並み、自動車など50〜60種類を用意しており、自身で撮影したものや知人の写真家から譲り受けたもの、ライセンスを購入したものなどがある。一番人気は稲村ヶ崎から湘南の海と江の島、富士山を写した一枚だが、大磯市ではやはり地元の風景が人気だという。「北浜海岸から見る初日の出の写真は毎年、必ず撮りに行くようにしています」とこだわっている。木材は長く飾っていても反りにくい合板を使用。一度に100枚ほど購入し、写真と木目を見比べて雰囲気に合った一枚を選び出し、作品づくりをしている。
近頃は家族やペットの写真を使って作ってほしいという依頼もあり、結婚式のウェルカムボードを制作したことも。浅田さんは「色々な形でWoodPhotoの魅力を広めていきたい」と話している。
木製フレームやオーナメントなどの木工雑貨も手がけている浅田さん。作品は平塚のfluffy select&cafeなどに常設されているほか、ネットショップ(BASE)で取り扱っている。「Oiso Ryoman's 」で検索。
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