「語り部・あこ」の名前で大磯の歴史について語る活動を続けている武井久江さん=大磯町在住=が、6月23日に大磯プリンスホテルで催された「第31回 日本脳ドック学会総会」に招かれ、会場やオンラインで総会に参加していた医師らを前に「大磯と鎌倉殿」をテーマに文化講演を行った。
講演時間は30分。武井さんは持ち時間内にできるかぎり大磯の歴史の魅力を伝えようと厳選した内容を、ユーモアを交えつつ軽妙に語った。明治時代に初代軍医総監の松本順のはからいで大磯に日本初の予防医学のための海水浴場や大磯駅が設けられたこと、多くの著名人が別荘を建てて避暑地日本一に選ばれたこと、澤田美喜の偉業について語ったほか、大磯にゆかりのある医師として高木兼寛を紹介。大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出てきた富士川の戦いで源氏の戦勝祈願や論功行賞が大磯の六所神社で行われたこと、頼朝と義経の対面「黄瀬川陣」を描いた画家・安田靫彦が大磯にアトリエを構えていたことなどを語り、「大磯は何百時間話しても足りず、見て帰らないともったいない町。ぜひまた来て、町を巡ってください」と話を締めくくると、会場から盛大な拍手が沸き起こった。
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