大磯町で毎年7月に催されている「高来神社夏季例大祭 御船祭」が、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、昨年に続き今年も規模を縮小して開催されることが決まった。今年は水引や幟などで華やかに飾り立てた船形の山車(まつりぶね)が巡行する2年に一度の年にあたるが、こちらは中止となった。
大磯で700年余りの歴史を持つ同祭。古くは漁師の祭として船で花水川を遡り、同神社の御霊を神輿に乗せて海上から照ヶ崎海岸まで向かう海上渡御を行っていたという。後に同神社の神輿を先頭に各町13基の神輿が練り歩く陸上渡御に代わり、偶数年のみ2艘の船形山車「明神丸」が登場するようになった。祭は1972年に町指定無形民俗文化財にも指定されている。
今年は7月17日(日)に開催。5月29日に開かれた高来神社と氏子総代会の会議で、昨年同様に祭事を縮小して開催することを決定した。神輿渡御は宮神輿のみとし、宮出しと宮入り以外は自動車に載せて町内を巡行する。町内神輿や船形山車は出さず、港で行っている神事は関係者のみで催すとした。一方、地域の伝統を継承していくため、南下町では木遣師の福田良昭さんと弟子たちが地元住民らに向けて木遣を披露するという。同神社の渡辺幸臣宮司は「今年は大事をとって縮小開催としたが、来年こそはきちんと再開したいと関係者一同が思っている。来年を楽しみにしていてもらいたい」と話している。
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