大磯高校ラグビー部キャプテンの高山真葵さん(3年)が、このほど開催された「関東高等学校合同チームラグビーフットボール大会」に神奈川県選抜チームのキャプテンとして初出場し、チームをけん引した。
関東最強の栄冠を目指し、1都7県の選抜合同チームが鎬を削った同大会。神奈川県選抜は初戦で埼玉に勝利したが、2回戦で千葉に敗れた。高山さんは、総合的な能力が求められ、攻守にわたりチームの中心となるポジション「ナンバーエイト」を任された。埼玉戦では、交通渋滞で会場到着が遅れるトラブルに見舞われ、心身の緊張を十分にほぐす間もなく試合開始。前半10分にトライを奪われリードを許したが、そこから奮起して同点に持ち込んだ。ハーフタイムには「スクラムはこちらが優位。攻めてトライを取りに行こう」と呼びかけたという。後半に逆転のトライを奪い、時間いっぱいまで攻めの姿勢を崩さず勝利を掴んだ。続く千葉戦では、前試合の死闘で2人の怪我人が出たことから苦戦を強いられた。声を上げ、キャプテン自ら体を張ったプレーでチームを鼓舞し続けたが、一歩及ばず。「レベルの高い選手たちを率い、一緒に闘えたことで、自信とどんな状況でもあきらめない心をもらった」と大会を振り返った。
さらなる成長へ
2019年のラグビーW杯日本大会をきっかけに、ラグビーに興味を持ったという高山さん。ラグビー好きの祖父にルールを教わりながら、テレビで日本代表チームを応援した。進学でラグビー部のある大磯高校を選び入部。コロナ禍で十分な練習や合宿のできない悔しさも味わったが、心折れることなく成長し、キャプテンとして部をまとめている。「ラグビーを通じて、積極的に前に出られるようになった。対戦相手もリスペクトするノーサイドの精神など、素晴らしいスポーツ」と競技の魅力を語る。顧問の鈴木聡史教諭は「県代表の経験を、部や将来に役立ててもらえれば」と期待する。
高山さんは「大会で負けたからこそ、もっとラグビーが好きになり、上手くなりたいと思った。卒業後も大学でラグビーを続けて、さらにレベルアップしていきたい」と力強く抱負を語った。
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