二宮町にある星槎学園高等部湘南校とフリースクールのぞみ教室に通う小学生から高校生までの生徒約140人が7月25日、地元の袖が浦海岸で地引網を体験した。
地域性を生かした授業を展開する同校では、これまでも「みかん狩り」など周辺の自然環境を取り入れた体験学習を実践。地引網体験はSDGs目標14「海の豊かさを守ろう」を体感しながら学んでもらおうと、夏休み中の登校日に課外授業として実施した。
この日は観光地引網「市五郎丸」が体験に協力。二手に分かれた生徒たちは、網の両端についたロープを引き寄せるために何度も浜辺を往復した。網が引き上げられ、魚の姿が見えると歓声が上がった。コノシロやシラスなどが網にかかり、生徒たちは興味深そうに魚に触れながら、「この魚はどうやって食べるの」などと教師や漁師に尋ねた。浅倉百々花さん(高校1年)は「思っていたよりも大変だったけれど達成感があり、楽しかった。魚は家で夕飯にしてもらう」と笑顔を浮かべた。
地引網体験は当初、昨年度の開催を予定していたが、荒天や新型コロナウイルスの影響で実施が見送られていた。同校では「冬はみかん狩り、夏は地引網を課外授業の定番にしていきたい」と話している。
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