行政や金融機関の職員をかたり現金をだまし取ろうとする手口の特殊詐欺を防いだとして、大磯警察署(金成賢一署長)は8月3日、中南信用金庫国府支店で預金業務を務める安西若菜さんに感謝状を贈った。
安西さんは7月26日、携帯電話を手に困った様子でATMの前をうろうろしていた66歳の女性に声をかけた。女性の話では、自宅に町役場職員を名乗る者から電話があり「保険の還付金が受け取れるので、口座番号を教えてほしい」と言われた後、すぐに信用金庫職員をかたる者からも電話があり「来店してATMを操作してほしい。着いたら携帯から電話をして」と電話番号を伝えられたという。女性が来店前に問い合わせの電話をしてきたことから、国府支店では全職員に女性の名前や電話の内容などの情報を共有。安西さんの声かけにつながった。安西さんや支店長の説得で女性が警察への相談を承諾し通報、駆け付けた警察官の聞き取りで詐欺と判明した。
感謝状を手渡した金成署長は「皆様の積極的な声かけで、今年はすでに10件の特殊詐欺を阻止できている。引き続きご協力を」と述べ、安西さんは「支店内で情報を共有する体制ができていたからこそ、阻止につながったのだと思う。お客様の大切な財産を守るため、これからも様子がおかしいと感じたら、積極的に声かけをしていきたい」と語った。
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