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日本画家として4年ぶりの個展を開く長谷川 誠子さん大磯町在住 40歳

掲載号:2016年11月4日号

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研ぎ澄ます感覚 絵に留める

 ○…3歳の長女と7カ月になる次女の出産を経て、4年ぶりの個展を大磯町のギャラリーさざれ石で11月18日から29日まで開く。テーマは「日々と永遠」。目まぐるしく過ぎていく毎日の身の周りで見出した、大地の息づかいや花の生命力の美しさ、夜の波間に消える雪のはかなさ、その時の感覚を画面に留めた。心象風景を描いた作品など約20点を発表する。

 ○…愛知県出身。京都市立芸術大学で日本画を学ぶ。単位互換制度を利用して他大学の授業科目も履修。教授や学生仲間らから刺激を受け、貪欲に制作のエネルギーを得た。就職氷河期といわれた当時。進路を考えつつ、友人と開催した二人展で「描き足りない。描けていないと痛感した」。学生の身分を離れた「卒業後が勝負」と、アルバイトをして一人暮らし。京都御苑の巨木などを題材にした大作に取り組んだ。「井戸の中」と形容する絵描きの仕事は「自分が思う世界を追求できる」と語る。2004年京展、日展に入選。08年日春展奨励賞受賞。

 ○…「東京の近くで海が見たいね」。7年前、文化財保護関連の仕事に携わる夫と都内から大磯町へ移った。村上春樹の作品を愛読し、氏がエッセーに書いていた土地を選んだ。転居を思い立つ前に大磯を訪ね歩いたことがあり、「観光協会の人が感じ良く、食べ物もおいしかった。気持ちが晴れ晴れした」という。個展では、地元の高麗山や大磯の海辺での思い出を描いた作品も並べる予定だ。

 ○…「しっかり寝て健康を保つことは家族のためにも大事なこと」。上の子を幼稚園に送り出し、迎えに行くまでが創作の時間。子どもの手を描いた、活版印刷とのミクストメディア作品「切符をしっかり持っておいで」は、宮澤賢治の童話『銀河鉄道の夜』の一節からタイトルを付けたという。「まだ何も得ていないような我が子から、私自身がほとんど全てを与えられていると感じています」

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