大磯海水浴場の監視長を務める 茨田 大輝さん 大磯ライフセービングクラブ所属 22歳
海の安全守るリーダー
○…今夏、大磯海水浴場で監視・救護活動にあたるライフセーバーのリーダーを務める。「溺れてから助けるのではなく、それを未然に防ぐのが役割。大磯はファミリービーチとして穏やかに海を楽しむ人が多い。そんな海水浴場を守りたい」と日焼けした精悍な顔で使命感を燃やす。
○…横浜市出身。小3から野球を始め、高2で初めて主将を任された。「人をまとめた経験がなかったので、初めは全然うまくいかなかった。くやしくて色々な本を読んで勉強しました」。その時に知った山本五十六の言葉『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば人は動かじ』を、今も自身の信条としている。
○…大学で「ライフセービング部」の文字に目が留まったのは偶然ではない。幼い頃、ニュースで目にした勇姿が少年の心に強い憧憬を残した。説明会で活動を聞くうちに思いが再燃。「自分も先輩たちのようになりたい」と入部を決めた。大磯の海も4年目となり、監視長を務める今「お客様が存分に海を楽しみ、無事故のまま笑顔で帰って頂く。それを来年以降にも引き継いでいくことが大切」と考える。「そのためには若いメンバーのスキルアップが必要。この立場になって初めて、先輩たちの言葉や行動の意味がわかったような気がします」
○…東海大学政治経済学部の4年生。夏以外も毎日練習があるため、実家を離れ平塚で一人暮らし。「心配しながらも認めてくれた親に感謝」とはにかむ。息抜きは仲間との食事やTVでのスポーツ観戦。夜10時には寝てしまう。ライフセーバーを通じて人と接する仕事に興味を持ち、卒業後は不動産会社へ。「大磯は眺望が良く、雰囲気も魅力的。いつか住んでみたい」と笑顔も爽やかだ。
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