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JAかながわ西湘・湘南ゴールド技術研究会の会長を務める 浦井 貫之さん 早川在住 69歳

公開:2011年2月19日

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どこまでも続く”みかん道”

 ○…県西地域の特産物として売り出し中の”湘南ゴールド”の研究会リーダーを務める。生産が始まった当初からいち早く導入。「結実が遅い」と言われる厄介者も確実に実を成らせてきた実績が買われての抜擢だった。「県もバックアップしてくれている今こそ絶好のチャンス。やるしかない」と責任感をにじませる。目下の目標は県が掲げる百トンの生産と値崩れしないためのブランド化。全国で認められる為には「皆同じように”美味いもの”を作らなくちゃいけない。誰ひとり手抜きは許されないよ」。世代を越えた仲間たちと新たなスタートを切った。

 ○…柑橘類の適地として有名な早川の生まれ。農家の長男として育ったが「農家なんて本当は嫌だった」。重い荷物を運び、泥にまみれ…きつい農作業する母の姿を見るのが辛かったからだ。しかし心の何処かで「母に楽させてやりたい」という気持ちがあり、自然と後継ぎの道を選んだという。「やるからには好きにならんといかん」。決意を胸に、農業学校卒業後は試験場で1年間徹底的に知識を身に付けた。その知識を持って今度は全国へ。みかんの名産地を訪ね歩き、苗木を譲り受けては自分で育てるという実践を繰り返した。試行錯誤の毎日の中で、嫌いだった農業はいつしか自分の生きがいに―。今では全国各地から若い担い手たちがアドバイスを求め集まってくるまでになった。

 ○…「過保護すぎてもダメ。でもしゃべれないから、しっかり見ていてあげないといけない」。丹精込めて育てた多彩なみかん全てが、我が子なのだそうだ。一度みかんの話になると熱く語りだす…その姿は自他ともに認める”みかんバカ”。「たまにはのんびりしたいよ」と漏らすが、頭の中は我が子のことでいっぱいだという。「最後の大仕事になる」と言い切る湘南ゴールドの生産。一級品に育て上げ、全国にその名を轟かせるまで…「みかん一筋」の一本道は続いていく。
 

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