東北関東 大地震 小田原にも爪痕 公共施設の閉館、イベント中止も続々
東日本を襲った大規模地震と津波。震度4を観測した小田原市には、大津波警報が出され、海岸地域の住民らが小学校などに続々と避難した。防災頭巾姿で歩く住民は「昔は国道一号線まで津波が来たらしい。お城まで行く」と足早に立ち去った。三の丸小学校では職員があわただしくホールに椅子を並べ、約70人の住民を誘導。貴重品だけを手にペットの犬と避難した女性は「避難所にペットは入れづらい。どこに連れて行ったらいいのか」と困惑した表情を浮かべた。
市内では成田などで断水。公共施設では白秋童謡館の木製門が倒れたほか、市民会館のガラスが割れ、小田原アリーナではスロープに亀裂が入った。電車がストップした小田原駅構内には行く場のなくなった大勢の人がブルーシートの上にうずくまり、疲れきった様子で鉄道の再開を待ち、警官や駅員が対応に追われた。
西湘バイパスや国道134号、国道135号など海沿いの道は通行止めに。国道1号線と水道管が破裂した国道255号などが大渋滞した。
計画停電などの影響から週明けの市民生活も混乱。学校関係では14日、橘中と前羽小、下中小が午前中で授業を切り上げた。その他の学校は通常授業だったが、下校時は教員が引率し集団下校した。市立の小中学校は今年度末まで午前中授業と給食の中止を決定。
計画停電中は、公共施設等も一部閉館する。市民会館、生涯学習センター、小田原アリーナ、マロニエなど地域センター、栄町駐車場、東口臨時駐車場、片浦診療所(終日診療不可)、歯科二次診療所(休診)など。
また、様々なイベントが中止を余儀なくされた。延期・中止のイベントは次の通り。馬上弓くらべ(延期)、小田原青年会議所公開討論会(中止)、きもので街歩き(中止)、小田原文学館〜ひと・まち・はる・さくら〜(中止)、小田原城桜まつり(ライトアップ・中止)、かまぼこ桜まつり(中止)など。 【3月16日起稿】
高さ2メートルほどのブロック塀が倒れた(荻窪)
三の丸小に避難した住民
電車復旧を待つ(小田原駅)
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