東日本大震災 小田原で支援広がる アリーナでは避難住民の受け入れも
東日本大震災の被災者支援を目的に小田原市をはじめ、民間、政治団体などで活動が活発化。義援金や物資を集めるなど、支援の輪が急速に広がっている。
小田原箱根商工会議所(鈴木吉兵衛会頭)は会議所会員に被災地支援として毛布と支援金の協力を呼びかけた。一般市民からの協力もあり、17日から19日の3日間で毛布1500枚以上が集まった。また会員からは毛布の他、飲料水、衣類、靴、マスク、歯磨きセットなども寄せられた。中には、小田原らしい鰹節や梅干などもあり、10トンと4トントラック各1台が満載に。物資は同所青年部(金井俊典会長)が仕分け、19日夜に小田原を出発、翌朝福島県会津若松市の集積所に届けられた。
小田原蒲鉾協同組合(鈴木博晶会長)と湘南ベルマーレも21・22日の2日間、風祭の鈴廣かまぼこの里で救援物資を集め、衣料品や水、蒲鉾、菓子などを10トントラックに積め、福島県いわき市と岩手県気仙沼市に届けた。
小田原駅周辺では16日から(社)小田原青年会議所(釼持賢祐理事長)が募金を続けている。20日には小田原ライオンズクラブ(松下民雄会長)、小田原報徳ライオンズクラブ(望月直洋会長)、立正佼成会小田原教会などが義援金を募った。
ダイナシティ(大嶌啓介代表取締役)でもウエストモール1階のインフォメーションとギャップ横、各専門店、イーストモール(イトーヨーカドー)1階の吹き抜け、各専門店に募金箱を設置。3月末まで募金を呼びかける。集まった義援金は日本赤十字社を通して被災地に送られる。
受け入れ1000人1カ月を想定
小田原市は18日から福島第一・第二原発事故に伴う避難住民を受け入れ、小田原アリーナを全館閉館とし、避難住民に解放した。解放当日は福島県いわき市から避難してきた11人が宿泊。その中には3歳と6歳の子どももいた。19日には地域住民からの差し入れもあった。避難してきた27歳の女性の1人は「皆家も仕事も投げ捨てて逃げてきている。家には当分の間帰れないが、子どもが小学校入学を控えているので、小田原周辺で借家を探したい」と話していた。
小田原市では今後、南相馬市からも避難住民を受け入れる予定で、現在調整を行っている。受け入れ規模は1000人、期間は1カ月間を想定している。現在は市職員が3交代制で対応しており、市企画政策課ではボランティアを含めた体制づくりを進めている。
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