被災地の高齢者無料で受入れ 70歳以上を対象に 有料老人ホーム「長寿園」
東日本大震災の発生から1カ月半。今でも13万人以上の人々が避難生活を余儀なくされている(4月19日現在)。市内入生田の有料老人ホーム長寿園(加藤伸一理事長)は、避難生活を送る高齢者を少しでも支援しようと無料で独自の受け入れを決定した。
長寿園が受け入れるのは、70歳以上の高齢者で、自立できる(本人の意思確認が可能)人。有料老人ホームの一般棟6部屋を提供する。期間は10月末までの約半年間。
今回の受け入れについて加藤理事長は「高齢者が生活しやすいように設計されている施設の機能を最大限に活かせれば」と語る。
避難所生活も1カ月が過ぎ、若い人たち以上に高齢者は先の見通しの立たない厳しい状況。「『これからの生活』に不安を抱えているはず。同世代の人も多いので、心の安らぎを得てもらい、次の段階に進むことを考えるための時間と場所に使ってもらえれば。避難をしている親族などが、いればぜひ声を掛けてほしい」(加藤理事長)と訴える。
提供される部屋は完全個室でトイレ、キッチン付き(風呂は大浴場)。食事は1日3食提供される。入居期間、費用はすべて無料。
受け入れに関する問合せ等は【電話】0465(24)0002またはアドレスhttp://www.chojuen.or.jpへ連絡とのこと。