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特集 小田原から被災地へ― 東日本大震災

「思い」を形に

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潤生園では1週間交代で3次まで職員を派遣した
潤生園では1週間交代で3次まで職員を派遣した

 3月11日に発生した東日本大震災。小田原から直接、被災地へ向かった企業・団体も数多い。被災地での活動と生の声をまとめた。

要介護者にお風呂新しい命に希望も

◆高齢者総合福祉施設潤生園(時田純理事長)

 4月7日から宮城県石巻市に訪問入浴車と職員を派遣。避難所生活を送る要介護高齢者延べ150人に、入浴サービスを提供した。

 時田理事長は知人から、現地で入浴ができず床ずれが問題となっているという情報を入手。「このままでは高齢者の命に関わる」と判断し、派遣を決定した。

 訪問先は、要介護者らが集まる福祉避難所に指定されていた『遊楽館』。相次ぐ余震や停電、断水に見舞われサービスを提供できない日もあったが、全国から応援に駆けつけた医師や看護士らと協力し、入浴を介助した。また周辺の家を回り、在宅ケアの必要性などの聞き取り調査も行った。

 「暖かいお湯に入り心身共に癒してほしかった。どのように言葉を返せばよいか戸惑ったが、心からの笑顔で声がけした」と話すのは、入浴介助にあたった池田和憲さん。中には震災後初めて入浴した人や「これで死んでも良いや」と嬉し涙を流した人もいたという。震災後に生まれた赤ちゃんの沐浴を手伝う機会もあり「新たな命に復興の希望が見えた様」と振り返った。

 同園では1週間交代で第3次派遣まで実施。先月下旬に地元の介護事業者に引き継ぎ、現地を後にした。

記念事業を中止し被災地支援基金に

◆小田原北ロータリークラブ(鈴木悌介会長)

 4月11日に、被災した福島県浪江町が町ごと避難している二本松市を訪れ、マスクや消毒液などの支援物資と支援金20万円を手渡した。現地の職員は「義援金は赤十字経由で時間がかかるが、支援金でなら役所の管轄ですぐにでも利用できるのでありがたい」と喜んでいたという。その後小名浜も訪れて自然の猛威を目の当たりに。訪れたメンバーは「支援は長期戦になると感じた」と話す。ゴールデンウィークには近隣ロータリークラブの協力を得て、NPO法人湘南ベルマーレクラブと連携。福島の小学生100人を湘南に招き、2泊3日で身体を動かしてもらうプログラムを実施する。また地区組織を通じて50万円の義援金も拠出している。

 なお、同クラブでは4月に計画していたクラブ設立45周年事業を中止し、その予算と会員からの支援金を合わせて、被災地支援のために基金を設置。クラブ内に災害対策プロジェクトチームも立ち上げている。

おでんに託した子ども達の想い

◆小田原おでん有志の会

 「小田原おでん会」の田代勇生会長、露木一郎らはおでんカーで一路福島へ。4月13・14日に相馬市に義援金と支援物資、小田原おでんを届けた。

 義援金や支援物資は、震災の影響で中止を余儀なくされた「小田原おでんサミット2011」の代替イベントで来場者に呼びかけたもの。集まった義援金42万3645円は、相馬市財政課に手渡された。

 小田原おでんの炊き出しは「小田原の子どもたちが100円募金を寄せてくれたので、避難所生活をしている福島の子どもたちにおでんを振舞いたい」と申し出て、2ヵ所で炊き出しが実現した。「温かい汁物にとても喜んでいただいた」(田代)、「帰り際にわざわざ見送ってくれ、労ってくれた」(露木)と、驚きと共に感動を体験した。

 同会では秋にも現地での炊き出しを予定している。「支援はまだ始まったばかり」と長期的な支援を視野に入れている。

リフォームの知識活かして

◆(株)つくろいホーム(高村直行社長)

 仲間内で救援物資を集めていたが、運ぶ手立てが無いという話を聞き、岩手県山田町まで高村社長が社員3人と運搬を買って出た。

 避難している人から『飯食ったか?』と逆に心配され、現地のボランティアとの交流など、人の強さと優しさに触れたという。本職のリフォームの知識を活かし「家屋の改築や修繕など手伝えれば」と話した。
 

  • 福島県二本松市に支援物資を届けた福島県二本松市に支援物資を届けた
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