県立おだわら諏訪の原公園の新所長に着任した 武居 健一郎さん 鎌倉市大船在住 46歳
風を切って前へ
○…「ここは原っぱ公園。皆がのんびり癒される場所でありたい」と、新所長としての責任感をのぞかせた。着任からひと月、諏訪の原公園にまだまだ眠る未公開ゾーンを、どう楽しくしていけるか…、模索しながらも頭の中に描くイメージがあるようだ。「まだ秘密。今年度中にもう少しオープンしたい。お楽しみに」と笑顔を見せた。
○…大学卒業以来、23年勤めた(株)日比谷花壇からの出向。同社ではブライダルやバンケットのお花のディスプレイ担当として、ホテルを中心に結婚式場などに勤務してきた。「室内に日本庭園を造ったり、ストーリー性を持たせてコーディネートしていくのが楽しい」と話す。反面、「直接相手が見える仕事ではなかったから、喜んでくれるだろうなという想像の世界だった。今はお客さんの反応が見える。喜んでくれる顔が見えるのが嬉しい」と所長としてのやりがいを語った。今までの経験を活かし、お花のアレンジ教室なども企画していくつもりだという。「自然の花が多いから季節がはっきり出る。それも楽しみ」と期待に満ちた表情を見せた。
○…大船出身。鎌倉のなだらかな山や田んぼで遊ぶ日々を送る少年時代だった。自然はいつも身近にあり、高校時代は江ノ電で通学、海を目の前に眺めながら3年間を過した。当時の仲間と卒業後に購入したヨットは今でも愛用。去年出場した逗子・葉山でのヨットレースでは2位に入るほどの実力の持ち主だ。今年は5月22日に行われるレースに出場予定だが、「完走が目標」と謙遜する。ヨットで海を走る時は風と波の音だけが聞こえるという。「気持ちいい。沖で飲むビールがまた最高」と目を輝かせた。海で出会ったという奥さんも一緒に海に出るのだという。ヨットの魅力は「風がないと走らないところ。思い通りにならない、自然まかせなところがいい」。新たな場所で波に乗っていくのはこれからだ。
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