タウンレポート 未だ消えぬ台風の爪痕 『飯泉取水ぜき』前に多量の土砂
干潟のように川面からのぞく土砂。飯泉橋から取水ぜきにかけての酒匂川の景色が例年に比べて違ってみえる。昨年9月8日に発生した台風9号は、上流から大量の土砂を運んできた。あれからすでに8カ月。未だに蓄積する土砂、底上げされた川床、気になるのは集中豪雨による氾濫だ。果たして「想定外」の自然災害に対する備えは万全なのだろうか?
酒匂川は2級河川で県の管轄だが、場所によって管理が異なる。河口から報徳橋までは小田原土木事務所、報徳橋から上流は松田土木事務所が担当。さらに飯泉取水ぜきは神奈川県内広域水道企業団が管理を行っている。
取水ぜきから飯泉橋にかけての土砂は、例年10月から3月に掛けて取り除かれる。その量、約1万5千㎥。取り除かれた土砂は、御幸の浜と国府津海岸の2箇所に搬出される。昨年から今年に掛けて行われた浚渫(しゅんせつ)工事は台風9号の影響もあり、例年より8千㎥多い、2万3千㎥が取り除かれ、従来の2箇所に加え、二宮海岸にも搬出された。それでも、依然として黒々と土砂が川面から顔を出している。
これは現在も昨年の台風9号の影響を受け、酒匂川の上流にあたる静岡県御殿場市や小山町から土砂が流れ込んでいるため。ただ水道企業団の担当者によると「特別な対応策等は立てていないが、土砂による問題はない」と話す。
取水ぜきは流量が毎秒1,000トン以上に達するとゲートを開放し川の水と共に土砂を下流に放出し対応。現在蓄積されている土砂も、台風などで毎秒1,000トン以上の流量が確認された場合には、水と共に土砂も下流に流れるという。最大で毎秒3,400トンの水が流れ込んでも耐えられる設計になっており、昨年の台風9号では過去最高の毎秒3,223トンの水が流れ込んだが、取水ぜきは『想定の範囲内』として堤防を決壊させることは無かった。
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