災害時も「抱っこ」で安全、迅速に 産婦人科でスリング活躍
スリング専門店「あっきーショップ(市内東町)」の岩本純一さんと亜樹さんが16日、小田原市立病院にスリング13本を寄贈した。寄贈は3回目で、これまでの合計は30本。主に、産婦人科病棟で生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこするために使われている。山口秀子看護師長は「ミルクを飲ませても、おしめを取り替えても泣き止まない赤ちゃんでも、スリングに入れて抱っこすると良く寝付いてくれます」と話す。「お腹の中にいたとき同様、丸く抱けるスリングは、赤ちゃんの背骨の成長にも良いです」と亜樹さんは話している。
同院では入院中、お母さんに1つずつスリングを提供。母子同室を始める前に使い方を指導している。「スリングなら、地震の際も両手がふさがらずに自分のお子さんを自分で抱っこして逃げることができます」と山口看護師長。防災対策にも役立っているという。