震災から学ぶまちづくり 旭丘高校でシンポジウム
市内城内の旭丘高校(水野浩校長)で「第18回公開まちづくりシンポジウム」が行われた。
毎年、小田原のまちづくりをテーマに行われているシンポジウム。今回は3月11日に発生した東日本大震災や福島原発事故を受け、国づくり、学校づくりの課題について、専門家を講師に招いての講演や生徒会による特別報告が行われた。
生徒会長の真田悟司君を中心とした11人の意見表明では、震災当日に帰宅困難者や観光客を校内で支援したエピソードを紹介。来賓として招待された加藤憲一市長と行った懇談会の様子なども話した。真田君は「学校を取り巻く課題に正面から取り組み学校づくり、まちづくりだけでなく、自分づくりにつなげていきたい」と決意を語り、会場は大きな拍手に包まれた。
水野校長は「生徒たちに『今回の決意表明の原点は何ですか』と尋ねたら『憲法』との答えが返ってきた。命を大切にする、友と手をつなぐ、という原点に憲法があることが子どもたちに根付いており、彼らの成長を感じました」と目を細めていた。