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「花火も中止」で広がる"負の連鎖"

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 ▽『小田原酒匂川花火大会』の中止が事実上決定した。今夏の電力供給が不透明な中「安全が担保できない」ことが大きな理由のようだ。東京電力管内で企業や家庭に15%の節電目標が課せられる中、止むを得ない判断と言えるかもしれない。

 ▽今夏の花火大会は茅ヶ崎、藤沢など県内他市でも早くから中止を決定。被災者への配慮と企業などからの協賛金支援が困難、計画停電による安全の担保が出来ないなどが主な理由だ。

 ▽夏の夜を彩る酒匂川花火大会は毎年約15万人が訪れ、市内の経済効果は決して小さくない。会場に近い鴨宮駅周辺では、行列ができる飲食店もあり、昨年8月の最高売上をこの日に記録した店舗もある。また店内での営業に加え、飲み物や特別メニューでの店頭販売の売上も馬鹿にできないという。「春先の計画停電、先頃の生肉問題、今夏の電力供給の不安に加え、花火大会が中止に…」と不安を口にする店舗もあった。

 ▽小田原駅周辺の飲食店でも既に花火大会限定のイベントを考えていた店舗もあり、中止となり仕入れを抑えることになる。その結果、卸売業者などへの影響も止むを得えず”負の連鎖”はさらに広がるだろう。

 ▽箱根登山バスでも例年、花火大会当日に午後4時半から7時までの2時間半に通常運行便の8本に加え、特別運行便17本を増発して対応している。この路線だけでも約1,000人の足となっているだけに経済的な打撃は否めない。

 ▽前述の花火中止の他市には「4月の中止決定は拙速」との意見も寄せられたという。今月24日には「景気づけに」と全国的に有名な隅田川の花火大会は1カ月遅れの8月末開催が決まった。他市の動向を見据え小田原市は開催の是非を5月末まで”待った””待てた”と言えなくもないのだが、残念な決定だ。

 ▽奇しくも今年の酒匂川花火大会開催予定だった8月6日は、被災地・仙台で「復興と鎮魂」をテーマに恒例の七夕まつりが行われ、前日には花火大会も予定されている。同じ日に花火大会を開催できる都市が果たして全国にいくつあるのか。小田原市にはそのチャンスが残っていた。被災地へと繋がる大空に復興への”エール”として花火を打ち上げる。そんな柔軟な対応でも良かったのでは。
 

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