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園児背負い避難誘導 城北中学校と桜井保育園が初の合同防災訓練

公開:2011年9月10日

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命の重みを背中に感じ、声をかけながら校舎を目指した
命の重みを背中に感じ、声をかけながら校舎を目指した

 城北中学校(城啓二校長)と桜井保育園(中島利子園長)が1日、防災訓練を行った。地域、消防、警察が協力し、震度6の地震と津波を想定した避難誘導を実施。中学生と保育園児が合同で実施するのは市内で初めての試みとなった。

 東日本大震災後、桜井保育園では津波発生時に園児をどこへ、どのように避難させるかの検討を重ねた。同園は海岸線から約6キロメートルの内陸に位置するものの、「3月の津波を見たら、もしもを想定せざるをえない」と中島園長は危機感を抱いている。「保育士は女性ばかりなので、中学生が避難を手伝ってくれると心強い」と、城北中学校に相談。城校長の快諾により、今回の避難訓練が実現した。また、東日本大震災で中学生が避難誘導で活躍したことも教訓となった。

 避難訓練では津波警報発令から5分経たないうちに、3年生122人が桜井保育園に到着。おんぶや手を繋ぐなど、約100人の園児たちを段取り良く150メートル離れた中学校の校舎へ誘導した。

 園児を背負って校舎3階に到着した生徒は「思ったよりも重たくて大変だったけれど、温かくて可愛い」と笑みをこぼした。訓練終了後も中学生にもたれかかる園児や、手を握ったままの園児の姿を見て、城校長は「生徒たちの優しさが園児たちに安心感を与えているのでしょう。訓練では思った行動が取れたと思う」と振り返った。交通整理を担当した桜井自治会連合会の窪田寛会長は「地域のために積極的に役立とうとしている中学生を頼もしく感じる。有事の際は地域を支える戦力になってもらえれば」と話している。
 

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