小田原衛生グループ CO2削減へ前進 環境への取り組みがJ-VER制度登録
小田原衛生グループ(鈴木大介社長)が行う環境活動が、6月30日付でオフセット・クレジット(J-VER)制度に登録された。
J-VER制度とは、環境省が創設した制度。削減したCO2の量を企業などに売買できる「カーボンオフセット」に用いられ、売買されるCO2の信頼性を保証するもの。同社は2008年から、廃食油を精製したBDF(バイオディーゼル燃料)を、自社のゴミ収集車の燃料として再利用するプロジェクトを継続。植物が育つ際にCO2を吸収するため、植物由来の廃食油を車の燃料として利用することで、本来軽油で発生するCO2をゼロカウントにすることができる。今回この取り組みが『小田原BDFプロジェクト〜燃料地産地消』として登録された。
同制度への登録は、神奈川県内では王子製紙(株)の森林間伐プロジェクトに次いで2例目。モニタリング期間を経て、今年度の終わりにはCO2がクレジット化できる見通しだという。
同社は「震災以後火力発電の稼動でCO2の増加が見込まれている。企業としての社会的責任を果たしお客様へ安心をお届けしたい」とコメントした。