スプレーアーティストとしてボランティア活動を行う 日吉 俊介さん 市内千代在住 30歳
スプレー缶で心を繋ぐ
○…市内の老人ホームや障害者支援施設、各種イベントなどを会場にボランティアでスプレーアートを披露する。絵は仕事であり、趣味。自身を「絵師(えし)」と呼び、いつでも旬な人間でいたいという思いと、本名の「俊」をもじり「スプレーアーティスト旬(しゅん)」として活動の場を広げている。アーティストである一方、普段は食品加工所の経営者の顔を持つ。
○…「とにかく絵を描くことが大好き」と満面の笑顔。スプレーアートとの出会いはテレビ番組。1分間で絵を描くと題し、アメリカ人がスプレーで絵を描き上げた。「ただただ衝撃だった」。絵を描くことには自信があり、翌日には貯金をおろしホームセンターへ。何もわからぬまま、見様見真似でスプレーアートにチャレンジ。しかし思い切り出鼻を挫かれ、その悔しさから最初の3週間は1日12時間描き続け、鼻血が出た時もあったという。
○…人前でパフォーマンスを披露するなど考えも付かない「超」が付くほどの内気な性格だった少年時代。その理由はいじめ。「学校が大嫌いだった」と当時を振り返る。転機が訪れたのは小学3年の図工の授業。外で写生をしていると担任の先生が「絵が上手なんだなぁ」と一言。才能が開花したと同時に、その日から同級生の見る目が変わったと話す。
○…「絵は高価なもの」。そんなイメージを払拭すべく、描いた作品は見物客にあげてしまう。手元に作品はほとんど残っていない。「絵は僕にとってコミュニケーションツール。自分の絵を通して子どもや障害を持った人、いじめられている子などが何か感じ取ってくれれば嬉しい」と話す。時に「スプレー」という響きだけで落書きなどを連想され白い目で見られることもしばしば。しかしそのスプレーが交じり生み出す色は世界に2つとない。人と人との心を繋ぎ、ボランティア精神を持った「絵師」が描く未来の色は虹色に輝く。
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