早期発見・治療へ初めの一歩 小田原歯科医師会が県西初の無料口腔がん検診
小田原歯科医師会(河野力会長)による口腔がん検診が11月10日、保健センターで開催された。
口腔がんは舌や歯肉、口唇などに出来るがんで、近年増加傾向にある。早期発見はしやすいが「自覚症状が表れにくい」「認知度が低い」などの理由から放置され、進行してしまうケースが多いという。
同会では今年度から、口腔がんの早期発見・治療と意識向上を目的に、県西地域では初となる無料検診を導入。今回は小田原市と足柄下郡3町が対象。32人の定員に対し約130人の応募があった。
検診は、同会会員の歯科医と外部から招いた東海大学口腔外科の専門医で”Wチェック”。顎周りの触診や口腔、舌のチェックなど丁寧に診察した。検診で異常が認められ「要精密検査」と診断された受診者には、その場で紹介状を出す対応も行った。
検診を受けた男性は「普段から虫歯には気をつけていたが、舌のがんは初めて知った。(検診結果で)何もなくホッとした」と笑顔でコメント。河野会長は「検診の精度をさらに高め、定員も増やせるよう充実させていきたい」と話した。
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