(PR)
創立110周年 明治が息づく「百年の計」 学校法人新名学園 旭丘高等学校
今年2012年10月1日、創立110周年を迎える学校法人新名学園旭丘高等学校(水野浩理事長・学校長)。一人ひとりの生徒を大切に思う建学の精神を受け継いできた同校の歴史について、水野理事長に話を聞いた。
――学園創立と草創期の思想となった「尊徳の精神」について話してください
「明治から大正にかけ小田原には私立の女学校が3校創設されました。1902(明治35)年、当校の前身、新名裁縫女学校は、大垣藩士の娘である水野百刀(もと)が病夫の療養のため温暖な小田原に転居、渡辺裁縫学校(現東京家政大学)助教授の資格をもとに「裁縫・造花・編物伝習所」を開設。1906(同39)年に神奈川県知事の認可を得て、近代的な学校制度・組織を持った私立の女学校へと発展しました。
草創期の新名裁縫女学校は二宮尊徳の報徳四訓(至誠・勤労・分度・推譲)を教育方針に尊徳の「一円融合」の哲学思想の下、今でいう差別と競争のない社会、農村復興のための自助・共助・公助・絆の力、個人の生命と社会的な平和など、今日に通ずる思想を実践し学んできました。建学と学校づくりの精神は現在の「生活と教育の結合」による全面発達を目指す教育方法と、女性の「社会的自立」を育む教育方針であり、今後も継承すべき意義が十分あると考えています」
――創立110周年を迎え「百年の計」の特徴は?
「創立以来激動の明治、大正、昭和時代の学校づくりを進め、関東大震災での校舎全壊、太平洋戦争での軍需工場動員による教育活動の中断などの荒波を乗り越えて、平和国家の憲法(1946年日本国憲法公布)と教育基本法(1947年制定)、子どもの権利条約(1989年国連採択)の理念を基本的な柱に「百年の計」の下、新しい学校づくりに取り組んでいます。
1986(昭和61)年には、学園総合整備構想(のち計画)を策定し「学校づくり元年」としました。学校づくりを構成する旭丘六者懇談会(学園・学校・PTA・父母懇談会・同窓会・職員組合)、生徒・地域と共に新名学園私学教育研究所との共同による「史跡と学校とまちとの共生(城内キャンパス)」「自然環境・学校、地域との共生(久野・荻窪キャンパス)」「地域立・市民立」の視座に立って、公費私学づくりという地域と未来に開かれた新しい私学の創造に努めています。最近では、昨年5月に市の後援と加藤市長の参加の中、第18回公開まちづくりシンポジウムを開催。「3・11東日本大震災・原発事故と国づくり、まちづくり、学校づくりを考える」をテーマにエネルギー政策の転換や地域・学校防災、無償教育と公費私学助成運動への生徒会の意見表明等、皆で意見交換を行い、併せて被災地支援に向けた「緊急救援募金運動」に取り組みました。
当学園は本年創立110周年の節目を迎えます。10月6日には学園創立110周年記念式典を開催する予定です」
|
|
|
|
こどもタウンニュースけんせい4月18日 |
|