平成24年成人式運営委員会の実行委員長 金井 大典さん 小田原市本町在住 20歳
父の航路を追って
○…大学2年生。人生で一番自由のきく時間だ。「この期間に何かしたいと思っていた」と話し、成人式運営委員募集のハガキが届いた時に「これだ!」と即応募。運営委員長に就任し、男性5人、女性3人の運営委員会をまとめあげる。盛り上げたいという思い一心に昨年7月から着々と準備を進めてきた。
○…運営委員会で初顔合わせをすると、そこには知った顔がズラリ。申し合わせをしたわけではない。高校生の時に参加したオーシャンクルーズで知り合った面々がいた。責任と自覚を芽生えさせてくれた航海の経験。同じ苦楽を共にした仲間が再び集った。気心が知れているせいか、役割が自然とできていて、不得手な部分を皆で補う良き仲間だ。「話が盛り上がり過ぎて脱線することもあるが、切替えがちゃんとできる。みんな自覚を持っている」と冷静に分析する。今年のテーマは「宝島〜新成人の君たちへ〜」。成人という節目を荒波の航海から、宝島を発見して上陸するという冒険の旅に例えた。これから先、手に入れるであろう財産や家族が宝だ。「これから何があるのかというワクワク感を大切にしたい」と期待に胸を膨らませる。
○…両親と弟の4人家族。今年の夏には4人で海外旅行へ行ったという、とても仲の良い家族。幼い頃から父親は地域の祭りの役員を、今では小田原箱根商工会議所小田原青年部の会長を務める。そんな地域の為に尽力する偉大な背中に地域の繋がりの力を感じていた。「ずっと見てきた父は憧れというか目標」と恥じらうことなく答えた。
○…いよいよ本番、そして晴れ舞台となる成人式を迎える。「自分も楽しみたいし、来てくれた人に『こんなに楽しい成人式に来られて良かった』と思ってもらえるような式にしたい」と意気込む。父の航路を追い続け、宝島にたどり着いた。父に追いつき、追い越すための冒険は始まったばかりだ。
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