市長対談続き 市長選「しかるべき時期に判断」 残り任期マニフェスト完遂に全力
――年末にはヒルトンへの施設売却が合意、との大きなニュースが飛び込んできましたが、一転売買契約締結が先送りとなりました。これまでの経緯も含めて、今後の取り組みについて教えてください
「ヒルトンへの施設売却の件は、11月に発表させていただきましたように、基本的には所有権をヒルトン側に移転するという方向で確定した話です。小田原市・ヒルトン双方にとってベストの選択ということで合意に至ったもので、これについては揺らいでいません。ただ、残念ながら12月議会のさなか、ヒルトン側の法律的、会計的な課題の発生が明らかになったということで、どうしても年内の所有権移転のプロセスに入れなくなってしまったという通告がありました。非常に驚きましたが、ヒルトン側の説明では今回の件はすべてヒルトン側に責任がある。施設はヒルトンがしっかり所有をし、長く根を張って小田原の交流人口の拡大に貢献したいというスタンスになんら変わりはなかったので、通告を受け入れました。今はヒルトン側の課題解決作業を見守っている状況ですが、課題は必ず克服されると信じていますし、ヒルトン側もそういう姿勢で作業に入ってくれています。今後ヒルトン側の課題解決のアプローチが明確になった段階で、改めて議会や市民の皆さんに報告し、次のプロセスに進んでいきたいと思っています」
――説明不足との声も多くありましたが
「共同会見までの交渉は水面下でやってきましたので、皆さんに公表出来ませんでした。
ヒルトンへの施設売却は、税金の使い道や片浦地域の活性化、交流人口の拡大など、すべてを勘案してもプラスであるとの判断のもと、交渉を進めてきましたので、それが比較的早い段階で実現したことは良かったと思っていました。ヒルトンとしても大規模な投資によって、より良い経営が出来るようになるので、非常に良い意思決定だったと思っています。ただ、交渉事であり市民の皆さんに事前に説明できず、加えて賃料の請求権放棄のこともあったので、非常に唐突感があったのだと思います。今後は経過も含めて、次の段階に進む前には市民の皆さんに説明できると思いますし、しなければならないと思っています」
――5月に市長選を迎えますが、ご自身の出処進退についてはいかがですか
「まだ任期を数ヶ月残しておりますので、今の段階では様々抱えている本市の課題解決に全力を尽くし、マニフェストに掲げた政策の完遂に向けて、出来る限り努力をするというのが、私の基本的な考え方です。ただ、はっきりしていることは、これまでやりかけてきた事業は緒についたばかりで、農作業でいえば芽が出て、育ち始めたところです。人間でいえば、ようやく歩き始めたぐらいのところですから、確かな歩みに至るまでにもっていかなければなりません。したがって、今皆さんと進めている新しい小田原を作るための様々な作業というのは、これからまた継続していかなければならないということ、これははっきりしていると思います。そういう状況を踏まえ、ご支援ご協力いただいた市民の皆さんとよく相談しながら、しかるべき時期に私としての判断をしていくつもりです」
――平成24年はどのような年にしたいですか?抱負などもあればお聞かせください
「人や地域の絆を再生し、高齢者など支援を必要としている方々を地域で支え合う「ケアタウン構想」や、地域で子どもを見守り育てる「スクールコミュニティ」。さらに「文化振興ビジョン」や「地域経済振興戦略ビジョン」の策定。そして再生可能エネルギーをはじめ、市民の皆さんの命を守るための防災対策の強化など、やるべき事はたくさんあります。今年は市長としての任期の最後の年になりますので、様々なことを目に見える成果に仕上げるということが、仕事になってきます。
また、私も年男ですし、辰年なので、「課題を突き破って上昇していく小田原」といった状況を創り出していきたいと思っています」
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