新しい市民ホールの整備を進める小田原市は9日、ホールの「基本計画」策定に向けて、意見交換会を市民会館で開いた。
昨年度策定した基本構想をより具体的にした基本計画を策定するため、今年度は市民の検討委員会と専門家の策定委員会が議論を重ねてきた。市民の検討会は、より多くの市民が参加できるようにとワーキング形式で行われ、先進事例の視察を含めて合計7回が開かれた。市民検討委の意見はホールに携わる専門家による策定委員会で協議され、計画づくりに反映されている。
意見交換会は市民と専門家の初の直接対話の場で、市民29人、専門家6人が出席。ハード面(施設整備)とソフト面(事業・運営など)の2グループに分かれ、要望や詳細部分の確認など2時間ほど意見を交わした。ハード面では「景観についても議論してほしい」「小田原産の材をつかって造ってほしい」「障害者に配慮した施設に」、ソフト面では「市民会館の活用について検討が必要」「運営費について」「管理や雇用について」などの市民の声があった。
基本計画策定専門委員会の桧森隆一委員長は、「専門家が気づかなかった点や重視していなかった点があって参考になった。市民参加の手法の効果は大きいと思う。もっと多くの市民にアピールして『自分も参加してホールをつくっていく』というムードにしていきたい」と話していた。
基本計画は、1月31日に市役所で開かれる策定委員会で素案について議論される(午後6時〜・傍聴可能)。2月9日からパブリックコメントの募集が始まり、3月20日のシンポジウムで正式な基本計画が発表される予定。
ホール整備のスケジュールは、2012年度に管理運営計画を策定し、設計者を選定、13年〜14年度に基本設計・実施設計を策定、15年度に建設に着手し、16年度中の完成をめざす。
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