総合診療科が開設 小田原市立病院で4月スタート
市立病院(中島麓病院長)は、4月から特定臓器や疾患に限定せず、多角的な診療が行える総合診療科を開設する。
高度医療機器による、より細かな検査などで疾病原因を見つけ出し、掛かるべき診療科を振り分けるのが総合診療科の主な役割。通院か入院かの判断も行う。 各診療科の専門化・細分化が進む一方で、高齢化による疾患の複数合併などの患者が増加している。高度な専門領域の治療を前に、優先すべき症例に対し、様々な角度から診療を行い、迅速かつ適切に診断することができる総合診療科の意義や必要性が高まっているという。
外来診療では紹介状を持参して受診したにも関わらず、専門診療科への振り分けが困難な患者に対して、初期診断や初期治療が可能。場合によっては複数の疾患を抱えていても総合診療科だけで診察、診療が済む場合もあり患者への負担軽減にも繋がる。また入院診療でも、高齢化に伴い疾病が多様化、複雑化する中で発熱やめまい、しびれなど、症状が出ているものの原因が特定できないような症例に対して診断、検査を行うことができる。
現状予定されている診療体制としては、循環器内科医師1人が対応。診療日は毎週月曜日と木曜日の午前が予定され、診療には原則、開業医など他の医療機関からの紹介状が必要となり、1日10人程度の利用者を見込んでいる。
問合せは市立病院医事課【電話】0465・34・3175まで。
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